シンポジウム

銀座の街並みを考える 第6回 「地域ルールとデザイン協議」

日時 2008年12月8日(月) 15時~17時半
場所

銀座フェニックスプラザ 3F会議室

出席者

約185名

共催

銀座街づくり会議・全銀座会・銀座通連合会

プログラム

基調講演:「銀座まちづくりの精神」
福原義春(資生堂名誉会長、銀座通連合会前会長)
ディスカッション:「地域ルールの公共性」
野澤太一郎(旧神戸居留地連絡協議会会長)
中井検裕(東京工業大学教授)
小林博人(慶應義塾大学准教授、銀座街づくり会議)
コーディネーター 蓑原敬(都市プランナー、蓑原計画事務所所長、銀座街づくり会議)

概要

福原義春・資生堂名誉会長による基調講演のタイトルは「銀座まちづくりの文化と精神」。明治期から現在に至る銀座の歴史とコンセプト、銀座と深い関わりを持ちながら発展してきた企である資生堂の歴史を丁寧にひもときながら、銀座という街の特徴を描き出してくださいました。資生堂創業者である福原有信さんの妻、とくさんがおっしゃったという「皆様のおかげで銀座があり、銀座があるおかげで資生堂がある」という言葉が、銀座の商売と街との関わりを象徴しています。
続くパネルディスカッションでは、最初に野澤太一郎さんから旧神戸居留地におけるまちづくり事例を具体的にお話いただき、次に、小林博人さんが銀座デザイン協議会の現状を報告しました。中井検裕さんからは、「協議で積み上げられた情報を蓄積し、評価にさらされた上で、ルールにフィードバックすることが大切である、そのためには常に、まちの声にアンテナを立てておくべき」と、指摘がありました。そして最後に、コーディネーターである蓑原敬さんが、「デザイン協議会の仕組みは、中央区の思い切った柔軟な対応があって、初めて成り立っている。このような仕組が普通にできるような制度改革を期待したい」と、まとめられました。