シンポジウム

銀座の街並みを考える 第1回 「街並みは銀座の財産」

日時 2003年11月20日(木) 16時~18時
場所

明治屋モルチェ

主催

銀座通連合会

プログラム

基調講演:「銀座の財産-江戸・煉瓦街の街並み構造」
岡本哲志(岡本哲志都市建築研究所)
パネルディスカッション:「銀座らしい街並みとは?」
初田亨(工学院大学教授) /岡本哲志/小坂敬(銀座通連合会副会長)
コーディネーター 陣内秀信(法政大学教授)

概要

銀座の土地と建物の歴史を詳しく研究されている岡本哲志さん(岡本哲志都市建築研究所)が、銀座らしさとは何かをテーマにお話しをくださいました。銀座の街並みは、江戸時代の商業空間から、明治煉瓦街を経て、関東大震災、戦災による破壊と復興を繰り返してきました。それでなお輝き続けているのは、江戸以来の歴史を切り捨てていないからだ、と岡本さんは言います。そして「ヒューマンスケール」「路地」「ショーウィンドウ」という3つのキーワードをあげました。これらはいずれも、歴史と深くかかわりながら、今も銀座の特徴を作り続けている要素です。
続くパネルディスカッションでは、初田亨さん(工学院大学教授)は「商店街である銀座は歴史的に、住んでいる人たちが自分たちで造り替えていった街。今後の銀座のありかたも期待したい」と述べ、小坂敬さん(銀座通連合会副会長)は「銀座のソフトの部分として誇りや気質がある。時代は変わってもそこは変わらない」と述べました。最後にコーディネーターの陣内秀信さん(法政大学教授)は「銀座の人たちは、自分の利益につながらないことでも街のために貢献する誇りを持っている。個々の建物の機能ばかりでなく、それらを横につなぎ都市全体をデザインしていってこそ、銀座のよさが生まれる。そこを大事にしたい」とまとめてくださいました。