シンポジウム

デザインフォーラム2007「所作がまちをつくる」

日時 2007年10月30日(火) 13時~16時
場所

紙パルプ会館・フェニックスプラザ

出席者

約140名

主催

銀座街づくり会議+銀座アートエクステンションスクール

共催

全銀座会催事委員会・全銀座会・銀座通連合会

協力

銀座スペースデザイン・学生コンペティション参加大学 (女子美術大学・多摩美術大学・東京工芸大学・東京造形大学・日本大学芸術学部・武蔵野美術大学)

後援

中央区

プログラム

講演:「銀座スタイル」
嵐山光三郎(作家)
パネルディスカッション:「劇場としての街 ― 銀座」
第―部「銀座らしさの演じ方」
嵐山光三郎/渡邊 新(壹番館洋服店副社長)/千谷美恵(伊勢由常務)
三枝 亮(銀実会理事長 ギンザのサヱグサ専務)
司会 山本豊津(全銀座会 東京画廊)
第二部「学生たちの銀座」
多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、東京工芸大学、武蔵野美術大学、日本大学芸術学部の学生さんたち

概要
デザインフォーラム2007

嵐山光三郎さんは、銀座のいいところは、新しい中に「昔」が残っていることだと言い、銀座の課題を10あげてくださいました。次にあげてみましょう。
1)自然との共生。たとえば銀座のミツバチ。ビルの屋上で育てている稲。街路樹。
2)高層ビルをつくらないこと。銀座の景観をほかの街と同じにする必要はない。昔の景観を保ちながら、新しさを表現していくことが銀座らしさ。
3)外資系との共存。街の起爆剤としての外資系ブランドを「銀座らしさ」でくるんでしまう力を銀座は持っている。
4)花壇の充実。各通りの花壇がきれいになっているのは、とても細かいところまで配慮が行き届いているから。
5)地場産業があること。たとえば自社ビルに工場があり、上階でつくって1階で売っている店等。
6)豆腐屋があること。豆腐はつくるのが大変で、単価も安い。そういう店が健在である街はいい街。
7)おいしい昼ご飯があること。高級料理店でも昼は手頃な値段で食べられるところが多いのが魅力。
8)お祭り(イベント)がさかんなこと。落語祭をはじめ、大きなイベント、小さなイベントがさまざま行われていること。
9)街を仕切る老人がいること。いい街には必ず元気な若者と、彼らを支える、うるさい老人がいる。
10)おばさま天国の強化。
第2部では、銀座の若い世代を代表して、渡邊新さん、三枝亮さん、千谷美恵さんの3人が、「銀座らしさの演じ方」と題して、嵐山さんとディスカッションをしました。 銀座は劇場。銀座通りを歩くのは劇場の廊下を歩くようなもの。男も女も街を歩いて、買い物をしたりイベントに参加したり、お芝居をみたりする「遊び」の場。「上質に遊ぶこと」「上手にお金を使うこと」のできることが、銀座の街の魅力ではないかと語り合いました。
第3部では、銀座スペースデザイン・学生コンペティションに参加した大学の学生さんたちが「まちの景色をつくる」と題して、若い人の目で見た銀座のおもしろさを話してくださいました。