銀座は立派な建物の立ち並ぶ街並みに注目されていますが、そうした建物と建物の間や裏側に注意を向けると、実に多くの隙間を見つけることができます。
隙間となる空間は人目が届かないとあって、ともすれば吸い殻のポイ捨てなど不道徳の入り込みやすい場所になってしまいますが、
中には、豊かな使われ方をする隙間や、
おもいがけず可愛らしいしつらえに出会うこともあります。
また、銀座の隙間には、この街の歴史も宿っています。
隙間を抜け行く銀座の密かな動線は、銀ぶらに新たな楽しみをもたらすかもしれません。
こうした多くの隙間、つまり路地空間は、各町会によって清掃活動などの管理が行われ、大事にされてきました。また、来街者にも銀座の魅力のひとつとして愛されてきました。
これからもいろんな楽しみを提供できる街であり続けられるよう、路地に面する開発においては、建物と路地の関係を意識し、路地がより魅力的になるようなつくりを、事業主様にお願いしています。