銀座と言えば、ショッピングをしてレストランでご飯を食べ、銀座という場所の空気をたくさん味わいながら歩く。それこそが「銀ぶら」と呼ばれるものだと思います。
ですが「銀ぶら」ならぬ「銀ちら」はしたことありますか?
ここで一つ新たな銀座の見方の提案をします。
銀座を「美術館」と捉えて歩いてみるのはいかがでしょうか?
「銀ちら」とはぶらぶら歩くことがメインではなく、見ることが主役となる言葉です。
つまり『ちらちら見る』ということです。
では何を見るのでしょうか?
道?植物?お店?ショーウィンドウ?
答えは、ありません。何か素敵だと思ったこと、理由はわからないけどなぜか心を惹かれる。
その見る先、感情こそがそれぞれの個性と呼ばれるものなのではないでしょうか。
ここで先日銀ちらした時の一例を取り上げてみたいと思います。
これは松屋銀座の入り口のショーウィンドウで飾られていたものです。ねぶた祭りと言えば夏のイメージがありますが、クリスマスと掛け合わせるという斬新なアイデアに圧倒されました。さらに青森県を飛び越えこの銀座という場所で間近で見られることに感動しました。
見終わって次の場所へ移動しようと顔をあげてみると美しい景色と出会いました。空が広く見えるのも銀座の魅力の一つですよね。顔をいつもより少し上げてみると、昨日とは違う空、車、人、風など、今まで当たり前に変わらないものだと思っていたことが同じではないことをあらためて感じさせてくれます。
これは一体何でしょうか…?
この数字が示す意味とは…?
これは今現在何丁目にいるのかぱっと見ただけでわかるモニュメントですね!ただ文字だけでなく植物を使うことで周辺との調和が生まれ、夜にはライトアップすることでより特別感が演出されています。モニュメントを見ていると管理人さんたちに遭遇!手入れをしている姿を見て「ありがとうございます!」とつい心の中で叫んでしまいました。そういった方々の努力でこの銀座という地が作られていくのを再認識した瞬間でした。
気づけばあっという間に暗くなり
夜の銀座のスタートです。
次はどのような出会いがあるのでしょうか…?
文・写真 中西梓